自分は向いている?マーケティングの仕事3分類

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■この記事は、以下のような方に向けて書いています。
・マーケティングの仕事内容や目指す方法を知りたい
・マーケティング系の職種や特徴を知りたい
・マーケティング職のやりがい、将来性、向いている人の特徴を知りたい

■本記事の内容
・マーケティング職の3分類と仕事内容
・マーケティング職に向いている人
・マーケティング職の待遇と将来性

僕はこれまでオンライン、オフライン問わず、マーケティング施策の企画立案から実行までの業務を5年ほど経験しており、現在は企業のマーケティングを支援する会社を経営しています。そんな僕が、マーケティングの仕事について解説していきます。

マーケティング職の3分類と仕事内容

こちらの記事で、マーケティングとは、「商品やサービスが売れるための仕組み作り」とお伝えしました。
<リンク:【基本編】マーケティングの考え方解説(施策の種類・特徴)>

つまり、商品やサービスが売れるようにするための施策を立案・実行することがマーケティング職の主なミッションです。マーケティング職の業務範囲は広く、以下の3つに分類できます。

  1. 商品・サービス企画
  2. 営業企画
  3. 販促企画

3つの特徴をそれぞれ解説していきます。

1. 商品・サービス企画

ターゲット顧客のニーズを満たす商品・サービスを企画します。
自社の目指す売上や市場でのポジションを総合的に考慮し、新しい価値を生み出して、世の中に提供します。ビジネスの上流に位置しており、商品やサービスの出来、不出来がリリース後の売上に大きく影響します。顧客ニーズをとらえたヒット商品を作れば、営業部門をはじめ、周りから一目置かれるでしょう。顧客のニーズを深く知るために、アンケートやインタビューなどの調査も行います。営業部門などより顧客に近い人との連携により、現場のニーズを吸い上げることも大切です。

2. 営業企画

営業リソースを活用して、売上を上げるための企画を行います。
具体的には、戦略を含めた営業計画(どんな顧客に、どの程度、どんなアプローチをするか)を設計したり、営業の商談件数や受注率などのKPI設定・管理から営業資料の作成まで、業務範囲は多岐にわたります。一口に営業企画と言っても、職場やポジションによって業務内容は異なります。上流で営業戦略を企画する場合もあれば、営業のサポートや営業事務的な仕事の割合が多い場合もあるので、転職や異動を検討する場合は、実際にどのような業務を行うのかしっかり確認しましょう。

3. 販促企画

商品/サービスの認知を拡大し、売上を上げる方法を企画立案します。
具体的には、自社製品の売上を上げるためにWebサイトやSNSを企画・運用したり、広告を活用したりします。狭い意味でのマーケティングはこの販促企画のことを指します。販促企画は、営業マンが直接顧客にアプローチして売上を上げる方法を考える営業企画とは異なります。営業はPUSH型(顧客に直接価値を訴求して売上を上げる)で行う場合が多いですが、販促はPULL型(認知を高めて顧客からの問い合わせ経由で売上を増やす)を目指す場合が多いです。リスティング広告やSEO、SNSを活用した施策の企画や運用業務が代表的です。

マーケティング職に向いている人

マーケティング職は「商品やサービスが売れるための仕組み作り」を目指す仕事なので、どのような関わり方をしても「企画」の要素は入ってきます。
そのため、「新しく仕組みを作ったり、改善することに興味がある」という方は向いている可能性がありますが、「仕組みよりも自力で売上をあげて活躍したい!」や「自分で何かを考えたりするのは苦手」という方は、営業職や事務職など、業務を推進する仕事の方が合っているかもしれません。

その上で、マーケティング職に向いている人は以下です。

商品・サービス企画

営業系の仕事と比較して、ビジネスの上流にあたる部分を担当し、売上を上げるために必要な商品やサービスをつくるクリエイティブな仕事です。そのため、「新しい商品を作りたい!」「今あるサービスを改善してお客さんに喜んでほしい!」といった考えの人にはピッタリの仕事です。逆に、ある程度価値が固まったものを「効率よく売れる仕組みを作りたい!」や「良い商品なのでたくさん知られるようにしたい!」といった方は営業企画や販促企画の仕事の方が近いです。

営業企画

商品・サービス企画が「売るもの」を企画するのに対して、営業企画は「売り方」を企画します。効率良く売上を上げられる手法を見つけて、推進するのが営業企画のミッションです。個人最適ではなく、営業チームや提携先を含めた営業の仕組み作りを担当するので、「どうすれば営業が楽に売れるようになるか?」、「もっと効率良く営業できないか?」などの仕組み作りに興味がある人が向いています。元々営業をやっていた人が営業企画になるパターンも多いです。

販促企画

TVCMやリスティングなどの広告企画・運用、SEOやSNS施策の企画、運営などを通して、顧客の認知を拡大し、価値を伝える仕事なので、効率的なチャネル選定と的確なコンテンツづくりに携わってっみたいという人が向いています。コピーライティングやデザイン関連の部門、Web制作との連携が必要なので、この辺りに関心があったり苦手意識がない人にお勧めできます。商品企画や営業企画に対して、狭い意味で「マーケティング」と言う場合、この販促企画を指すことが多いです。

販促企画の業務も幅が広く、広告の企画・制作やWebコンテンツの企画といったクリエイティブな業務から、マーケティングのKPIをゴリゴリ追っていくという業務まで幅広くあります。当然、クリエイティブな能力と、数値を厳密に管理していく能力は異なりますので、自身がどんな業務に関心があり、経験やスキルを活かせそうかしっかりと見極めてみてください。

マーケティング職の待遇と将来性

企業が生存するためには、売上を上げ続ける必要があります。
そのため、世の中にある求人を見渡しても、売上を上げるための「営業」や「マーケティング」系の職種は、経理や総務などのバックオフィス系の職種よりも需要が大きいです。

また、オックスフォード大学の調査では、IT技術の発達により、日本の労働人口の49%が人工知能やロボットに代替されるとして推計していますが、他者との協調や、他者の理解、説得、交渉、サービス志向性が求められる職業については代替が難しい傾向があるとしています。そのため、マーケティング職の中でも「企画」要素が大きいほど今後も廃れにくい職業と考えられます。
https://www.nri.com/-/media/Corporate/jp/Files/PDF/news/newsrelease/cc/2015/151202_1.pdf

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