【経験談】大企業からベンチャーに転職するメリットデメリット

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■この記事は、以下のような方に書いています
・大企業とベンチャー企業の違いを知りたい
・ベンチャー企業に転職するメリットデメリットを知りたい
・ベンチャー企業に向いている人はどんな人か知りたい

■本記事の内容
・大企業とベンチャー企業の違い
・ベンチャー企業の事業フェーズごとの特徴
・ベンチャー転職のメリットとデメリット

転職経験3回で、大企業、メガベンチャー、スタートアップでの業務経験がある私が解説します

大企業とベンチャー企業の違い

私は新卒で大手のメーカーに入社し、その後メガベンチャーやスタートアップの立ち上げ、大企業での新規事業開発を経験しています。さまざまな事業フェーズの会社を経験しているので、大企業とベンチャーの違いを書いていきます。

まず、本記事では、大企業とベンチャー企業を以下のように定義します。

・大企業:既存のビジネスモデルで事業を行っている企業
・ベンチャー企業:新規性が高い事業に挑戦している企業

事業環境

大企業はよく知られた事業内容で安定した成長を目指すのに対し、ベンチャー企業は新しい事業内容で急成長することを目指します。多くの大企業が数十%の成長を目指すのに対し、ベンチャー企業は数百%成長を目指すことも少なくありません。ベンチャーがスピード感を持って成長する理由は、急速に成長して上場やM&Aを実現することで、株主に報いることを目的にしているからです。大企業でも新規事業に取り組んでいる場合もありますが、基本的には既存事業とのシナジーを優先した新規事業開発を行うため、ベンチャー企業に比べると事業の新規性は低くなります。

給与・待遇

当然ですが、既存事業でしっかりと収益を上げることができている大企業に比べて、新規性の高い事業に挑戦しているベンチャー企業は失敗する確率が高くなります。まだ十分な収益を上げることもできていないことも多く、給与や待遇は大企業と比べて見劣りするかもしれません。一方で、早い段階でベンチャーに加わった場合、給与や待遇で良い条件を出せない代わりに、ストックオプションが付与される場合があります。ストックオプションが付与されると、会社が大きく成長した場合などに大きなリターンを得ることができます。

経験・スキル

ベンチャー企業は大企業と比べて人数も少なく、組織も未成熟であることが多いです。また、ベンチャー企業の場合、事業の成長スピードも大企業と比べて速いため、個人が対応する仕事の幅が広くなりがちです。ベンチャー企業は、決められた仕事だけをやっていたい、という人にとっては大変な環境ですが、若いうちからいろんな経験を積みたい、将来起業したい、という方にとって、ベンチャー企業は多くの経験とスキルを身につけられる魅力的な場所です。

ベンチャー企業の事業フェーズごとの特徴

まず、大企業からベンチャー企業に転職する場合、転職を考えているベンチャー企業の事業フェーズをよく調べてみてください。ベンチャー企業は株式上場、もしくは他社に買収されることをゴールとして投資家から資金調達して急成長を図ります。今回は、事業のフェーズを分けて解説していきます。

シード

事業のアイデアはありますが、まだ事業をスタートしていない状態です。創業メンバーの間で戦略を立てたり、準備を進めている状況なので、このタイミングで外部から採用することは少ないです。

アーリー

実際に事業を開始していますが、まだ赤字が続いている状態です。この段階で投資を受ける企業が出てきます。これに伴って外部からの採用も検討が可能になり、知り合いの伝手や媒体を使った求人活動が行われます。アーリーステージで入社すると、創業メンバーの近くで主体的に動きながら事業を成長させていくことが求められます。

ミドル

事業の実績も蓄積して、本格的な成長を目指す段階です。一定の実績を元に大型の資金調達を行う企業が出てきます。これを原資に、さらに事業を大きくしていくための人材採用が活発になります。さまざまなメディアや求人媒体で目にすることも増えてきます。

レイター

組織が成熟し、世間からの認知も広がっている状態です。既存事業の拡大や新規事業開発によってさらなる成長を目指します。アーリーやミドルの段階に比べると経営も安定しており、大企業から転職する場合の違和感は少なくなります。

ベンチャー転職のメリットとデメリット

大企業からベンチャー企業に転職する場合のメリットデメリットは以下の通りです。

メリット

・年齢や社歴に関係なく、人間関係がフラットで風通しが良いことが多い
・チャレンジが歓迎されるので、さまざまな業務を経験しやすい
・機会に対して人が足りていないので、経験とスキルを身につけやすい

デメリット

・会社が手厚く研修してくれることは少ない
・給与や福利厚生は大企業と比較すると控えめ
・大企業に比べて経営が安定していない

ベンチャー企業は、大企業に比べると安定感は劣りますが、やる気次第で経験やスキルを獲得できる環境です。ベンチャーで働く人は、一定の経験やスキルを得てステップアップのために他の会社に転職していく人も多いので、「企業が安定しない」ということはあまり気にしなくても良いかと思います。一方で、家族や趣味などのために安定した仕事環境が必要な場合、ベンチャー企業よりは大企業の方が有利な場合も多いでしょう。どれくらい早くスキルや経験を積みたいのか、どの程度プライベートを充実させたいかは、ベンチャー転職において大きな判断材料になるので、しっかりと自分の価値観を分析することが大切です。

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